2023 0520

 

  • 公園で、高校生くらいの制服を着た男がボール遊びをしていた。子どもが多いしやめた方がいいとは思ったけれど自分に当たらなければいいやと思い彼らを視界のすみに置いておいた。偶に、こちらにもボールが転がってきたから下投げで返球した。こっちはイヤホンをしていたから聞こえなかったけれど、「あらっす」と言っているだろう口の動きをしていた。彼らくらいの年齢の男特有の体の使い方をしていた。あはははとフラフラしている感じ。イキリとバネみたいな動き?
  • 同僚が公園にやってきた。気づかないふりをするのがマナーだし気遣いだろう。
  • 最近、自分が口走ったなかで1番酷いフレーズ:ノリでやるのアリやないですか?
  • 生きているだけで清々しい未来みたいなのがよぎる時に潜んでいる痛み
  • 仕事帰りに本屋に寄った。奥山由之の写真集を手に取って捲った。畳の部屋で、その部屋の少し開いたガラスサッシから外の様子が見えて雨が降っていることが分かる写真を見て、鳥取でドーナツ屋さんの改装工事に入っているときの光景がいきなり自分のなかで立ち上がった。あの頃は雪が降っていて、もの凄く寒かった。中綿のダウンの下に3枚ほどきてカイロも張っていた。よく僕をバイトに呼んでくれた先輩は、「絆」を確かめ合うようなーーグルーミング的なーー会話をしなくても、ちゃんと内容を話し合ってくれる人だった。こんな場所に飛ばされるとは思ってもみなかった。ただ、写真集の陳列のされ方というか並べられた写真集たちに、なにかこちらを誘ってくるものが無かった。たぶん、だけれど陳列した人も写真集に興味が無いんじゃ無いかと思う。それか、写真は好きだけれど自分は仕事で、仕事先の商品を陳列しているだけという意識なのかもしれない。愛のないものを差し出されても仕方ない。本屋って一つの体験だと思う。買う予定のない本と目が合って、それが以外に面白かったり、難しかったり文体が合わなかったりして買ってからも全然読まないけれど部屋に置いてあるとか。今日も何も買わずに帰った。