2023 0320

 TOHOシネマから道頓堀に伸びる通りを、そのまま進む。その途中、建物2階にあるコメダで僕は彼を待っていた。ガラス戸の向こうに見えた彼は右手にスケボーを持っていた。少し話して店を後にした。聞くとベルトを探しているらしく、食事もその辺りで取ることにして、アメ村へ行くことになった。

 Apple Storeを左に曲がって道幅が狭い、いつ轢かれてもおかしく無い道を三角公園の方へと僕と彼は横に広がって進む。彼の目当ての店に着いて、すぐに自分の居場所が無いことに気づいた。ひとり店を出て、通りに立った。手持ち無沙汰なので携帯を開く。この後に行く店を調べる為に、携帯を持つ自分の手に役割を与える。その後、調べた店に行くことになるが、貸切のパーティだった。

 結局、その店の近くにあるイタリアンに入った。白色に塗装された壁と、剥き出しの柱や梁を見た。僕と彼は入り口近くの席に案内された。2階まで吹き抜けにしていて、とにかく天井が高かった。火の点いた花火が立てられた皿を片手に、ウェイターが奥の席に行く。たぶん、誰かの誕生日だ。それを見て音の無い拍手をしている女がいた。その後、女の席にも同じように火花が散らしながらウェイターがやって来た。