2023 0526

①いま自分が体験しているこの感じが、酷い状態というわけではなく、そもそも、世に出てお金を得て、「食っていく」というのは厳しいし苦痛や困難が伴うものなのかもしれない。多くの人にとっては、そうした実感が当たり前なのかもしれないけれど僕はそこら辺のことを真に引き受けずにこの年齢になってしまった。親、家族に守られて育った。「食っていくこと」に対するしんどさに、のたうち回らずにここまでやってきてしまった。今、抱いている閉塞感や割り切れなさみたいなものに対して、これは俺の生きる人生では無いんだと拒否することも出来るだろうけれど、いま少し向き合ってみてもいいかもしれない。

②箱に入っている自分を、箱の外に立っている自分が見ているつもりでいた。だが、自分を見ていた自分も、見えないくらい大きな箱に入っていて、その上蓋が徐々に閉じて行く感じがしている。辺りが暗くなり始める。そもそも自分がどこに立っており、どのように自分を見つめていたかも思い出せなくなり始めている。俯瞰していたつもりが、いつの間にか状況に飲み込まれている。それが恐ろしい。その状況のなかでしか思考を巡らせられなくなりそうで恐ろしい。昔が良かったとかではなく、本来持ち得た視点や視座が失われてしまうことが嫌なのだ。

阿倍野近鉄のなかに入っている文房具店で、ボールペンのインクを補充した帰りだった。ミルクボーイの内海を見た。いま調べたところ、ミルクボーイの2人は「大阪市天王寺区住みます芸人」らしい。

④大学3年生から去年の自分にとって、本を新たに買い続けるという行為は、可能性の追求だったし買うだけで何かを得た気になっていた。だけれど、上塗りしている感覚を覚えてから本が買えなくなった。それがここ1,2ヶ月のことである。自分のやっていることが、出来合の思想を構築して知識で飾っただけでにしか思えなくなってきた。なので、今まで買ってきて手をつけていない本を読むことにしている。あとは、下手くそでも構わないから、自分の感じたことと今の自分が持ち得る語彙を照らし合わせて、文を練り上げることをしている。

④Ⅰ週間、なんとか生き抜いた。