2023 0602

 <memo >

①今週、今の自分の状態にスキャンをかける時間を作っていなかった。状況そのものの映し鏡としてしか身体が存在していなかった。簡単に言うと、空白がなかった。何もしない時間を作ることができなかった。スマホを触りながら、ご飯を作ったり風呂場にも携帯を持ち込んだした。これはこれで悪くはない。だけれど、息が浅いままである。そもそも呼吸が深いわけでもないから、それが余計に浅くなっていた。空白は怖いというか空白に入るためには時間を要する。絶えず外界と触れて、外界と自分の境界が分からなくなって気づくと呑み込まれる。「溶け合い」みたいな意味合いではなく、溶けた自分はそのまま消しつくされるという意味で言ってる。それに対する防波堤をつくる。企業、上司の倫理を知らず知らずのうちに内面化したいためにも、職場への愚痴はセンスが問われている。愚痴は、職場や上司が絶えず強いてくるクソな構造や蠢いている空気に形を与えて、それを反駁する行為である。自分の身体をスキャンしてみる。静けさのなかで自分がどういう響きで存在しているのか耳をすます。鳥取に住んで学んだことのひとつである。

 

伊伏鱒二『黒い雨』p122「ときどき一陣の熱風が沸き起こると、その焔が微かな「ぶうぶう」という音をたて、僕のうちの焼跡では炭化した材木が、かっと赤く熾る。同時に烟が出て、風に散らされて行く。」

 

語尾が窄んでしまう。文章を音読しても息が保たない。ここらへんにヒントがありそう。

④歌の歌詞がどうであるかより、その歌手の声で聞いてしまう曲とかアルバムがある。ただ、歌詞が日本語だと意味をすくい取りながら聞いてしまうから難しい場合もある。

⑤ゼミの先生とゼミの同期に、近況を話したけれど、一発で伝わるだろうと思って言葉を放ったけれど、なかなか相手のなかで僕の話した意味や力感が開かなかった、だから、言葉に言葉を重ねて話したり、分かりますか?と確認を入れながら話した。分からないと言ってくれる人は少ない。なんとなく「うん」とか言われるし、僕も言う。自分のなかで精度高く捉えている事象であっても、いざ相手に伝えるとなると難しい。相手に自分が言いたいことが伝わらないのを、自分の言葉の足り無さや組み立て、声の質や量の問題に還元して考えてみる。色んな言葉や組み立てかたで同じ事象を捉えてみる。パラフレーズしてみる。あとは、自分の拙さによって相手から馬鹿で面倒なやつだと思われているとか気にせず言ってみる。それを職場ではあんまりやると嫌われることも23歳になった僕は分かる。偉い。