2023 1028

 中高通して同じ学校だったRと会う。1ヶ月ほど前に声を掛けられ、今日になった。Rの提案で『中国卓球~窮地からの反撃~』を観ることになった。スクリーンから顔を背けるくらい酷かった。実際、スクリーンから視線を外して座席の表示灯に目をやっていた。人間を粗雑に描き、「荘厳」な音楽で誤魔化し続けていた。間というものが抜け落ちていた。最悪だった。馬鹿にされているような気持になって首を傾げながら席を立った。Rは「割と面白かった。」と言った。その後、昼食をとった。オーダーの為に店員を呼ぶことを、Rは「召喚」と言う。前に、メキシコ料理屋に行ったときもそう言っていたから、大方予想は出来ていた。それでも、恥ずかしかった。年少の人間と過しているみたいだった。実際、Rと楽しく遊べる人間もいるから、Rが悪いわけでない。実際、その後行ったカラオケでは声を張り上げ、跳ねてはしゃいで満足できた。だから、肯定的に言えば、Rとは遊ぶ場所を選ぶというだけだとも言えるには言える。