2023 0804

 鳥取に住んでいた時の友人が、自分の過去を回想した文章をpartに分けて書いている。よく整理されているし、すらすらと読めてしまう。彼と喋ったり一緒に過していると感じる彼自身の秩序立てられた何かを感じる。それに比べて僕は何も覚えていないし考えてもいないなと思う。支離滅裂と自分を表現できるのかもしれない。昨日と今日が繋がっていないとも思う。「こういう状況の時に、こういう動きをすると下手を打つな」と証拠を集めることで自分に無駄なダメージを負わなくて済むようになるというのも最近知った。状況とそれに条件反射をする自分しかいなかった。それはフットワークが軽いとも言えるけれど考えなさすぎだし、浅慮としか言えない。自分の言動がそれぞれの場においてどういう結果を生むのか考えないといけないと22歳にして知った。馬鹿だなぁ全く。最近も職場での自分の選び取っていた形がおかしかったことに気づいた。舐められたら面倒だと思って、偉そうに喧嘩腰に質問していたし軽く衝突したこともあった。周りの状況関係なく自分しかいなかった。状況とそれに条件反射する自分しかいなかった。確かに舐められて仕事を押しつけられて、軽くあしらわれるよりは良いだろうけれど、そんな態度の人間を相手にしたいと思わないだろう。汗臭くて話が通じない先輩も頑張っていたことに最近気づいた。何だか仕事が遅くて、寝ているし、質問しても的外れだし不愉快な気持になるが、自分はその人ほどに仕事の量をこなしているわけでは無い。帰り際に「頑張ります」なんか言ってしまった。上司も期待してるよという雰囲気でもって僕に接すようになってきた。名刺を新しく作り直そうだとかその調子だとか言っている。フュオーブオーという扉の隙間風。高校の廊下縦長のフロア。静電気のセーターと女友達。暖房で赤く熱を持った頬。売店のパン、マッチで粘ついた口。それらがバチバチと激しく点滅する。光った一瞬にその景色が瞬きするみたいに見える。においと過去の記憶は結びつきは強い。音にも同じことがいえるのか。「点滅する」の表現、言葉を知っていたからそう感じたんじゃないのか。言葉が先なんじゃないか。どうなんだろう。とにかく、音が過去に結びついたのは意識できたなかでは初めてだったんじゃないかな。