この日記でも何度か登場している職場の先輩(以後Nさんで統一しようと思う)が、午前中、鼻血を出していた。たぶん、いつものように鼻くそをほじってそうなったんだと思う。最近、身体が無くなっていくような感じがしている。一日中、パソコンに向かいエクセルとメールを相手に仕事をしているから当然そうなる。首から上だけで生きている感覚に陥る。急に思い立ち、帰り道を、後ろ歩きで帰ることにした。日中は、何をするにも前ばかり向いている。パソコンも前にあって、上司も前に座っている。仕事を前に前に進める。全部、前だ。後ろ歩きのまま階段を登った。愉快だった。足を段に当て、ちょうど暗闇の中、壁を手でなぞりながら進むように上がっていく。蹌踉めいたり力の加減で状態が前に出て落ちそうにもなる。それでも、途中から足の挙げ具合や接地してからの後方への重心移動の勘所を身体が掴み出す。夕食は、豚肉とキャベツ、ナス、ピーマンの野菜炒めを作った。今夜は、頭が痛い。煙草を吸うと少し頭痛が治まって日記を書くことができた。