2023 0812

 桃谷駅から伸びる商店街を散策した。雰囲気のある町だとは思っていた。今日、商店街を歩いて好きな町のひとつになった。歩いている自分にいっぱい飛び込んで来た。久しぶりと自転車を止めて話すおばさん。母親のお腹を手で押して、妹が生まれるんよと言われていた子ども。ビニールプールで遊ぶ母親と子ども。今日見た人達の生活に立ち入ることはできない。こういう観光客としての軽薄さを僕は失いたくない。自分が他人からどう見えているかとか、自分の考えていることしか考えずに生きて歩いてばかりだけれど、商店街を歩いていた時はそうでも無かった。良い気分のまま、梅田まで電車に乗ってタワーレコードに行き山下達郎phoebe bridersのCDを買った。frank oceanの「blonde」は探したけれど無かった。梅田の人混みを歩いていた時も、混雑や人混みに対する黒い感情が膨らんで来なかった。文学的に悩んでいる場合じゃ無いなと思えるくらい、身体と心にどこか余裕があった。これが休暇、休日というものだと思った。帰ってから聞いたCDも最高だった。明日も生きようと思う。