起きてからも、どこか熱っぽく、鼻水が垂れ、喉は重く支えていた。仕事を休む連絡を学校に入れた。行こうと思えば無理矢理行けたけれど、他の先生たちに感染すわけにはいかないと思ってのことだった。夕方、自宅から車で5分足らずで行ける距離にある病院で検査を受けた。受付で症状を伝え、検査もお願いすると、車で待機するよう指示を受けた。しばらくして長い綿棒を片手に医者が車にやってきた。コロナ、インフルエンザ、SARSを1度に検査できるようで、そのすべてで陰性だった。20時前に彼女が最寄り駅まで来て、家族旅行で行った岐阜のお土産を渡してくれた。彼女も風邪気味らしく咳をしていた。