2023 1213

 柴崎友香の『百年と一日』を、ことある毎に読み返している。「181 解体する建物の奥に何十年も手つかずのままの部屋があり、そこに残されていた誰かの原稿を売りに行ったが金にならなかった」を、3回は読んでいる。今日で4回目になった。Xがまだtwitterだった頃、この本の装画である長谷川潾二郎「紙袋」をヘッダーに設定しているアカウントを、見たことがある。この本を買った天王寺のスタンダードブックストアは、店を畳んでしまった。