2023 0411

 炒め物のなかに小松菜を入れるようにしている。何より食感がいいし、特有の青臭さにやみつきになっている。1週間前に買ってしおれていた小松菜を、氷を入れた冷水に浸けておいた。ものの10分で新鮮な状態に戻った。この状態で炒めると火の通りが速いし食べたときの食感も良い。これは有元葉子の料理本から習った。火を入れすぎると、小松菜が萎びてしまう。途中で味見をしたときに祖母の手料理がリフレインしてきた。昼間に、藤原さくらと日高七海のpodcastを聴いたことも手伝って、急に和歌山に帰りたくなった。怠惰を引きずったまま小屋を作っている場合じゃ無い。

 

 母には驚かされる。こんなにも露骨に感情を剥き出しにして、「ムカつく」と声を出していいのかと思う。ぼくは1年間をシェアハウスで過したから、そう思うのかも知れない。露骨に感情を表出させることに強い抵抗がある。母の怒りには理解できる側面もある。だけれど、感情の赴くままにまくし立てる語気には昔からうんざりしている。うんざりだ。